既卒3年OK、来たれ「理工系」 初の限定就職説明会(産経新聞より)

 兵庫県雇用開発協会などは今月17日に、理工系の学生を対象とした中小企業の合同就職面接会を神戸メリケンパークオリエンタルホテル(神戸市中央区)で開く。「興味があっても中小企業の情報が少ない」という学生側の声と「理工系学生に就職を呼びかける手段がない」とする中小企業のニーズを引き合わせ、効果的なマッチングを目指す。

 「理工系」限定の合同就職面接会は県内では初の試み。若年層の就職と中小企業の人材確保の双方を支援する目的で参加企業を募集したところ、応募が殺到した。国内でオンリーワンの技術を誇っていたり、無借金体質で利益を伸ばしているなど、目立たないが「堅調」な中小企業42社が参加する。さらに「せめてパンフレットだけでも置かせてほしい」と希望した企業が10社ほどあったという。

 一方、学生は県内を中心に近畿、北陸、中四国など広範囲で募集。来春の卒業予定者か、卒業後3年以内の既卒者を対象としており「まだ就職先が決まっていないが、大学の説明会は1つ下の学年ばかりで参加しづらい」という就活生のデリケートな心情にも配慮したという。

 同協会の和田まり子支援員は「県内には元気な中小企業はたくさんあるが、学生にPRするノウハウがないためミスマッチが生じている。出会いの場をつくることで解消したい」と話していた。